第4節 平頂山市
少林寺の60km南に三蘇墳があります。
唐宋八大家の中の三人蘇洵(1009~1066年)蘇東坡(1036~1101年)蘇轍(1039~1112年)の墓地です。2010年3月に行きました。
獅子型:3組 抱鼓型:2組 門枕:1組 合計6組を確認しました。
獅子型門墩を紹介します。 (画像をクリックして 大きくなりますヨ)
父である蘇洵の衣冠塚の両脇に蘇東坡・蘇轍兄弟の墓がある“三蘇墳”です。
画像1:三蘇墳山門 (撮影:阿鷹満州男氏)
画像2:山門の獅子 (撮影:阿鷹満州男氏)(高:97cm)
錦鋪は無いが豪華な須弥座を台座にした門墩です。
“三蘇墳”の少し離れたところに三人を祭った蘇氏三先賢祠があります。
画像3:蘇氏先賢祠門
画像4:祠門の獅子 (撮影:阿鷹満州男氏)
錦鋪(三角の部分)を敷いた豪華な須弥座を台座にした門墩です。
正面の錦鋪には花が、内側の錦鋪には後を振返る鹿?が彫られてい
ます。
蘇氏先賢祠の側に寺があります。
画像5:広慶寺山門
画像6:山門の獅子 (撮影:阿鷹満州男氏)
錦鋪を敷いた豪華な須弥座を台座にした門墩です。
内側の錦鋪には右後足で顔を掻いている鹿が彫られています。
軸受け台に兎が彫られています。中国では兎は薬を作るとみなされ
長寿の象徴です。
【注】 唐宋八大家
当時の国家公務員試験“科挙”をトップで合格した“進士”で大政治家であり、その上散文・詩・書・絵画などに秀でた人達です。
唐:韓 愈 (768~824年) 散文家・詩人・儒者として有名。
柳 宗元 (773~819年) 文学者として有名。
宋:欧陽 修 (1007~1072年) 文学者・詩人・歴史学者として有名
蘇 洵 (1009~1066年) 文章家・書道家として有名。
蘇 東坡 (1036~1101年) 詩人・書道家として有名。
蘇 轍 (1039~1112年) 文人として有名。
王 安石 (1021~1086年) 文章家・詩人として有名。
曾 鞏 (1019~1083年) 散文家として有名。
広慶寺の抱鼓型:2組と蘇氏先賢祠の門枕:1組の紹介です。
画像1:広慶寺大雄宝殿
画像2:大雄宝殿の抱鼓型有獣吻頭門墩
(高:104cm) (撮影:阿鷹満州男氏)
大変豪華な須弥座を台座にした門墩です。
太鼓を乗せた鼓座も布を敷いた他に見ない豪華なものです。
太鼓には大樹の下に蹲る麒麟が彫られています。珍しい図です。
太鼓の周囲に彫られた唐草模様も豪華です。
画像3:広慶寺天王殿
画像4:天王殿の抱鼓型有獣吻頭門墩
(高:81cm 全長:74cm)(撮影:阿鷹満州男氏)
大雄宝殿の門墩より低いですがこれも豪華な門墩です。
太鼓には天を仰ぐ麒麟が彫られ、周囲には唐草模様が彫られてます。
画像5:蘇氏先賢祠の東耳房の門枕石 (撮影:阿鷹満州男氏)
歴史上高名な唐宋八大家の中の三人を祀った建造物の門墩だけあって、獅子型も抱鼓型も全てが大変豪華な門墩です。
第4節 平頂山市 終