第7章 東北地方

 河北省より北には四合院が少なく、従って門墩は普及していないと思い調査していません。
 それでも宮殿や寺院の門には有りました。

 頂いた写真・インターネットを中心に紹介します。

 黒龍江省のチチハル市               (画像をクリックして 大きくなりますヨ)
 

   画像1:イスラム寺院卜奎清真寺

        清の康熙二十三年(1684年)に建設されたイスラム寺院
                             (撮影:南部俊介氏)
   画像1:イスラム寺院卜奎清真寺の門墩  (撮影:南部俊介氏)

        模様が判りやすい様に、ペンキで彩られています。

 遼寧省

 沈陽故宮は清の建国の祖ヌルハチが1625年に遼陽から瀋陽に遷都した時着工、11年後に完成しました。
 1644年に第3代順治帝が北京に入城するまで清朝の王宮だったので沈陽故宮と呼ばれています。
 ここで二組の北京式抱鼓型門?が確認できました。
   画像2:故宮の正門
   画像3:故宮正門の北京式抱鼓型門墩
   画像4:故宮内の北京式抱鼓型 (撮影:池上勝次氏)

 沈陽市の100km東北の向陽湖に水没した地域には、以前は四合院があり、門墩もあったが、現在は見当たらないようです。(インターネット掲載)
 この文中に二枚の門枕写真が出ていました。
   画像6:向陽湖周辺の門枕石 

        現在は使用されておらず、写真は上下逆の状態で放置された門枕の

       正面です。
       

 内モンゴルのフフホト市

   画像6:大召の北京式抱鼓型門墩

        “大召”はチベット仏教寺院です。
        この寺院は明朝から順義王に封じられたアルタン・ハンが建設に取り

       掛かり、1580年に完成しました。

            この正門に三組の抱鼓型門?があります。

 

第7節 東北地方 終

第二部 黄河流域偏 終