第3節 薊県

 天津市街の120Km北に、唐末期の“安禄山の乱”の中心人物安禄山親子の出身地薊県があります。
 ここで抱鼓型門墩2組と門枕石1組を確認しました。

   画像1:独楽寺山門                   (画像をクリックして 大きくなりますヨ)
        唐代に創建された全国重点文物保存単位“独楽寺”に984年に建て

       られた山門。
        中国現存最古の山門です。

   画像2:独楽寺山門の門枕石
        この山門には門枕石が使用されていました。

                 (高:24cm 幅:28cm 長:59cm)

   画像3:魯班廟正門
        薊県市街地の中心の天津市文物保存単位“魯班廟”
        魯班とは、天地創造の時代から大工の名工として神格化された人物

       です。

   画像4:魯班廟の抱鼓型門墩  (高:65cm)

        北京式抱鼓型門墩が使用されていました。
        太鼓の内側には“鯉が龍になる登竜門”の吉祥図が彫られています。

   画像5:白塔南門

        後の塔は遼の時代の創建で、独楽寺の100m南の天津市文物保存

      単位です。

   画像6:白塔南門の抱鼓型門墩 (幅:21.5cm 全長:64.5cm)
        太鼓の部分が壊され台座と鼓座のみが残った抱鼓型門墩です。
        塔は遼の時代創建ですが、南門は何時の時代のものかわかりません。

         基座が彫刻の無い単純な箱型で古い様式の門墩だと思います。

 

第3節 薊  県 終

第6章 天津市 終