第6章 江西省

 江西省に行ったことがありませんので古民家関係の書籍で見た門墩を紹介します。

 書籍で抱鼓型6組:門枕13組の写真を見ました。
 獅子型と箱子型が1組も掲載されていないのを不思議に思いました。

 まず抱鼓型を紹介します。
   画像1:新建県西山万寿宮正門   《古風 老門楼》
       太鼓の上に獅子が逆立ちしています。
       この珍しい型の門墩は四川省自貢張爺廟と秦会館・重慶市清源宮にあり

      ました。

 

 次の3件は薄い板状の台座に太鼓が置かれこの地方特有の型をした抱鼓型門墩です。
   画像2:上饒市婺源県江湾鎮旃坑村蕭江大宗祠   《古鎮映像館》
   画像3:吉安市青原区渼陂鎮渼陂永慕堂   《中国古鎮游》梁氏宗祠
   画像4:贛県湖江郷夏府村戚氏宗祠     《古風 老門楼》

   画像5:贛県 謝氏宗祠正門     《古風 老祠堂》

 

 江西省には門墩ではなく小さい門枕を備えた邸宅でも立派な磚雕楼門や牌楼門を持つ邸宅が有ります。
 門墩を持った邸宅は少ないようです。
 この地方では門墩だけでなく正門の豪華さが住人の社会的地位の高さを表しているようです。

 長い門枕を備えた邸宅
   画像1:撫州地区楽安県流坑民居  《中国古鎮游》

 

 小さい門枕を備えた立派な牌楼門をもつ邸宅
   画像2:景徳鎮汪宅牌楼門  《古風》
   画像3:景徳鎮玉華堂楼門  《古風》
   画像4:上饒 婺源李坑村  《古鎮映像館》

 

 門の開閉装置は門枕も無い簡素な上下挟式ですが立派な牌楼門をもつ祠
   画像5:東郷 王氏祠牌楼門  《古風》

 

           【注】

         写真を見たのは下記の書籍です。
         《古     風》  人民美術出版社

         《老  房 子》  江蘇美術出版社 

          《古鎮映像館》  陝西師範大学出版社 
                《中国古鎮游》  陝西師範大学出版社

 

第6章 江西省 終