第5節 蘭渓市諸葛鎮

 龍門鎮から富春川を更に100km西南にさかのぼった左岸20km山中に諸葛鎮が有ります。
 ここは≪三国志≫で有名な諸葛孔明の子孫一族が住んでいる村です。

 2008年9月11日に行きました。
 托日型門墩:1組 箱子型門墩:1組 安徽式台座型門枕:1組 門枕石:10組 合計13組を見ました。

   画像1:諸葛村の北西部の風景。
        丘に建つ歴史の古い薬屋“天一堂”の庭園から

   画像2:諸葛孔明を祀った大公堂
        元代に村の中央の鐘池の西側に建造されました。

   画像3:大公堂の正門
        建物の概要だけが残っており、門扉や門框は失われています。
   画像4:正門の門墩
        正々堂々とした風格をもっています。
        内側には天を走る軍馬と雲をともなった太陽が彫られています。
        門扉の回転軸を支える壺が豪華な花型に作られています。

   画像5:大公堂の第二門
   画像6:第二門の門墩 (高:164cm)
        模様が彫られていなく簡素ですが、堂々としたものです。

    画像7:会魁の正面 
        現在は諸葛孔明を紹介する会館として利用されています。
   画像8:会魁の中の入口に安徽式台座型門墩が設置されています。
   画像9:雍睦堂
        諸葛孔明の32代子孫の良公が明代正徳年間(1506~1521年)

            に建築。
        “進士”とありますが門墩は無く、門枕が使用されています。
        同じ門枕石を使った建物を他に3軒見ました。
   画像10:丞相祠堂附属屋の入口
         二軒とも入口に門枕石が使われています。
   画像11:大公堂筋向いの民居(明代建設)
   画像12:古民居の入口
          入口の門枕が横長く壁の基礎をかね綺麗な模様が彫られてます。
        同じような綺麗な模様が彫られた入口を他に3軒見ました。

   画像13:“芥子園”正門
         蘭渓市生まれの李漁(1610~1680年)を記念して1987年に市が

       造園した“芥子園”。
         李漁は清代の劇作家・出版業者で中国画の手本≪芥子園晝譜≫を

       出版して後世に名を残しています。 
   画像14:“芥子園”正門の門墩(高:133cm)
                門墩も1987年に造られたものでしょう。

 

第5節 諸葛鎮 終