第3節 汀州鎮

 漳州市の200km西北で隣の江西省に近い山中に汀州鎮があります。
 この度、上海から泉州市に行く飛行機中の雑誌で「汀州鎮は唐時代の城壁が残る歴史の長い村で、明清時代の建築が大変多く残っているので国の歴史保存地区に指定」との記事を見ました。そこで急きょ訪問しました。
 2010年4月3日~4日 ガイド兼通訳の程紅星氏と手分けして狭い村の中心部をほぼ見て回りました。

 

 

汀州鎮の地図
中央の卵型が唐代の城壁(南北2km×東西1.5km)です。
この東側の中洲も古い建造物の街路でした。

 

 

唐代779年作られた南城門。
城門の上の楼閣は明代1499年に建設されたものです。

 大変低い台座型:2組 低い箱子型:5組 門枕石:2組しかありませんでした。

台座型

  画像1:郷賢祠                               (画像をクリックして 大きくなりますヨ)

             北宋時代999年に創立された日本で言う藩校です。
    画像2:郷賢祠の台座型門墩
    画像3:頼氏祖園祠
        元時代1252年に科挙に合格し進士に成った頼朝の祠です。
    画像4:頼氏祖園祠の台座型門墩

 

低い箱子型門枕

 大変低い箱子型5組と門枕石2組が確認できました。

  画像1:民家(三官巷14号)

  画像2:民家の正面に動物を彫った箱子型低門墩 
  画像3:葉氏家祠(民主巷7号)

  画像4:葉氏家祠の基座を持った箱子型低門墩
  画像5:游氏家祠(建設街)

  画像6:游氏家祠の簡素な箱子型低門墩
  画像7:大きな邸宅(南大街194-1号)   
  画像8:大きな邸宅の北門
       簡素な箱子型低門墩がこの門と母屋への入口に設置されています。

 

門枕に熨斗?蝶?を彫った祠が1軒ありました。
  画像9:紫雲公祠 (南大街)

       清朝末期に建設された600㎡の大邸宅
    画像10:紫雲公祠の門枕

       左右の脇門に同じ模様が彫られた2組が備えられています。

 李氏家廟(民主巷1号)

 

 この建物は道路から3~4m控え、門の前が広く、門前に龍が昇る立派な石柱が立ち、四柱三間五庇の門をもった大変立派な邸宅です。
 身分の相当高い人の家だったと思います。
 しかし、門墩を備えていません。

 

 門墩で高い身分を象徴する時代以前の建物なのでしょう。

 唐代?宋代?元代???

第3節 汀州鎮 終