シンガポール市に2005年6月に行き、チャイナタウンを散策し獅子型:1組 渦巻型:2組 門枕石:1組を見つけました。
画像1:天福宮
天福宮は1822年に媽祖を祀った小さな祠として創建され、1842年に
ティアン・ホッケン寺院として拡大再建され、福建会館としても使用され
ています。
画像2:天福宮の獅子型
天福宮の中央出入口には獅子型門墩が設置されています。
台座の正面には麒麟・側面には蓮が彫られています。
画像3:天福宮右脇門の渦巻型
天福宮の左右の脇門には渦巻型門墩が設置されています。
写真は右脇門の門墩です。左脇門にも同じ型の門墩が設置されてい
ます。
台座正面の模様のみ違います。右は四花弁の花・左は獅子?です。
画像4:福徳祠
建物が道路より三段下がっており相当古い建物だと思います。
画像5:福徳祠の門枕石
門枕石も古そうです。
画像6:粤海清廟
写真は1820年頃には小さな神堂だったのを1826年に広東省潮州市
からの華僑が会館として拡大し媽祖と玄天上帝を祀っています。
この門は門墩や門枕を使わない上下挟式です。
観音菩薩を祀った準提宮・広東省梅州市華僑の応和会館・福建省華
僑の崇文閣も上下挟式の門でした。
第6章 シンガポール 終
限られた所しか見ていませんが門墩は中国の
周辺国にも伝承されていません。
門墩は中国独特の民俗建築芸術品として後世
に伝承すべき物だと思います。
第五部 外国偏 終