韓国は観光旅行で3回訪問しましたが、門墩には出会っていません。
森田茂夫氏が下さった写真でソウルの宗廟と慶州の仏国寺の門墩を紹介します。
この二箇所には木製の円形の門墩が使用されています。
円形の部分は太鼓や太陽でなく太極模様(二つ又は三つの勾玉を円形に組合わせた模様)になっています。
ソウルの宗廟は李朝の王族を祀る為に1395年に創建され、1616年に再建されています。
その東門や正殿に木製の円形の門墩が使用されています。
画像1:宗廟の正殿 (撮影:森田茂夫氏)
画像2:宗廟正殿の門墩 (本から転用)
画像3:宗廟東門の門墩 (撮影:森田茂夫氏)
慶州市の有名な仏国寺は新羅景徳王十年(751年)に創建され栄えたが、1592年文禄の役で大半が焼失し、1973年に改修工事がされ現在は世界遺産に指定されています。
1973年に修復された毘盧殿に門墩が使用されています。
画像4:毘盧殿 (撮影:森田茂夫氏)
画像5:毘盧殿の門墩 (撮影:森田茂夫氏)
韓国にはこのように神社仏閣には門墩が伝承されていますが、邸宅建築には使用されていないようです。
建築書籍やテレビの時代劇でも見かけませんので‥‥‥‥
第2章 韓国 終